特ダネ!

社会

 

 

本日、フジテレビの『特ダネ!』を見ていて誤報に驚きました。

芸能タレントが暴力団と親密な関係でいたことが明らかになり、引退したことに関して、『特ダネ!』の番組司会者である小倉智昭氏がそのことに言及した際に、暴力団を容認するような発言を公共放送の場で堂々と述べ、翌日に謝罪したことに関して記載しましたが、

2011年8月27日のブログ記事「やらせメール

その同番組で本日、APECの各首相の記念撮影時の立ち位置に関して説明していました。

番組内では、中央のアメリカ合衆国オバマ大統領の右隣に日本の野田首相が立っていることに関して、日本がTPP交渉の参加表明をして、オバマ大統領はそれを歓迎し、笑顔で野田首相を隣に向かえていると説明し、あたかもTPP交渉参加表明によって野田首相の立ち位置が良い場所になったと放送していましが、誤報にも程があります。

APECでは開催国の代表が中央、前開催国の代表が向かって中央右側、次回の開催国の代表が向かって中央左側に立つのが恒例です。

現に今回のハワイでのAPECでは、中央がアメリカ合衆国のオバマ大統領、その左に次回の開催国であるロシアのメドベージェフ大統領、右に昨年のAPEC開催国である日本の野田首相が立っていたのです。

横浜で昨年開催されたAPECの時には、開催国の代表である菅元首相が中央に、向かって右隣にアメリカのオバマ大統領、左側に前回開催地の代表であるシンガポールのリー・シェンロン首相が並んでいました。

これが一公共放送の朝の看板番組であると思うと情けない思いにもなります。

この『特ダネ!』に関しては、10月27日の放送の際にも、TPPに日本が参加をした場合の経済効果を説明する為のパネルに「GDP(国内総生産)2.7兆円」とだけ記載されていたことに関して、番組に出演していた京都大学准教授・中野剛志氏が10年間の累計であると書いてないことを指摘し、激怒したことがネット掲示板やTwitterなどで物議を醸したようです。

本日の放送は何らかの意図があってTPP交渉参加表明が良かったことであると報じているようにも思えます。

番組内でも大きく取り上げたコーナーでの内容だけに、単なるリサーチ不足などということでは済まされない由々しき誤りだと思います。

番組関係者は、訂正とお詫びを視聴者にしっかりと行うべきです。

原発事故以来、放送業界の在り方や、テレビ情報の信憑性について疑問視される人も増えたと思いますが、スポンサーに依存する放送業界も改善しなければいけませんね。

皆様、如何思われますか?

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