政治と財界
写真は、本日の「穢れた世田谷区上空」
9月10日のブログ記事「政治家」でお伝えしましたが、鉢呂経済産業相が辞任しましたね。
後任には前政権で官房長官を務めていた枝野氏が就任し、会見では「原発なくとも成り立つ社会に」と脱原発の方向へ進むエネルギー政策を推進することに言及したとのこと。
その枝野新経済産業大臣は、本日の夕方、福島県の佐藤知事と会談し、原発事故に関わる発言の責任を取って今月10日に辞任した鉢呂前大臣から交代したことなど、一連の経緯について陳謝したようです。
本日は、臨時国会が招集され、野田首相が所信表明演説をしましたが、皆様は如何思われましたか?
写真は、フランス南部 核廃棄物処理施設「セントラコ」
電力の約8割を原子力に依存し、原子力発電所の数で世界第2位、また原発輸出大国でもあるフランス南部にある核廃棄物処理施設で昨日、爆発があり、1人死亡、4人が負傷されたようです。
遺体は完全に炭化状態だったとのこと。
フランス原子力安全局(ASN)は、施設に大きな損傷は無く、爆発による放射能漏れは起きておらず、事態は収束したと述べているようです。
サルコジ大統領は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を原子力の最新技術を売り込む「商機」と考え、日本では汚染水処理機などの販売、老朽化した原発を数多く抱えるアメリカでも次世代原子炉の販路拡大を狙っているようですが、誤った考え方です。
隣国のドイツ有力誌の一つである「ウェルト」では、福島第一原発の事故以来、フランス国内で発生した初めての大規模な原子力事故だとした上で「フランスの閣僚は今回の事故を核の事故ではなく『産業事故』だと強調しているが、これが原子力産業で起きた事故であることは間違いない」と厳しく論じているようです。
清い地球を取り戻す為には原子力発電所は不要です。
フランス国民が善良であり、直ちに過ちを正して頂けることを願います。
国内においては、東京電力がまたもや隠蔽体質を露呈しております。
東京電力福島第一原子力発電所事故の調査を行っている衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会は、東京電力が事故時の手順書の大半を黒く塗りつぶして同委に提出したとして、経済産業相に対して、東電に全面開示を命じるよう要請したようです。
東京電力が黒く塗りつぶしたのは、12日に提示した『深刻な事故に対応した手順書(シビアアクシデント・マニュアル)』と、今月2日に提示した『事故時運転操作手順書』。
シビアアクシデント・マニュアルについては、表紙と目次でのA4判計3枚だけを非公開の同委員会理事会で委員に配布し、目次の序文など50行のうち48行が黒く塗りつぶされ、その場で回収されたとのこと。
東京電力は黒く塗りつぶした理由について、「知的財産が含まれているほか、核物質防護上の面からも公表できない」と説明しているようです。
本当に許し難い、異常な組織ですね。
放射性物質の漏えい・蓄積で財産を奪われた人達、未だに自宅にも帰れない人達の為に情報をしっかりと開示し、事故の収束を一刻も早く行うことよりも、「企業秘密」を主張する対応は、言語道断です。
本当に酷いですね。
東京電力は本件について、真っ黒に塗りつぶした書類の提出は、原子力安全・保安院の了解をとったと述べているようです。
原子力安全保安院は経産省から離され、来年には環境省の傘下に入ることが決まっているようですが、元経産相の海江田万里氏は先月に、新たな原子力安全保安員長に北海道経済産業局局長を務めていた深野弘行氏を起用しております。
北海道経済産業局局長、、、このブログで以前にもお伝えしましたね。
高橋はるみ北海道知事が、知事になる前に就いていたのが北海道経済産業局局長です。
東京電力などの大企業と経済産業省など財界と政治の癒着が未だに蔓延っているのが今の異常な日本社会なのです。
これでは清く綺麗な地球、安心で安全な社会など構築することは決して出来ません。
皆様、如何思われますか?