西宮神社

神職者・僧侶

写真は『西宮神社』

えびす神社(えべっさん)の総本社で有名な『西宮神社』(兵庫県西宮市)では、明日の朝に本殿への一番乗りを競う「福男選び」の神事が執り行われるそうですが、今年初めて、開門前の分煙が実施されるようです。

あるお方がメールで教えてくださいました。

毎年数千人が集まる行事で、吸い殻のポイ捨てなどの苦情を受けた措置だとのこと。

「福男選び」は江戸時代から続く行事で、午前6時、表大門(赤門)が開くと同時に、参加者が約230メートル先の本殿を目指して走り、早く着いた3人がその年の福男になるというもの。

近年は参加者が急増し、昨年は約3000人が走られたそうです。

これまではスタートまでの間に喫煙する参加者もおり、『煙がつらい』『路上が吸い殻だらけだ』などの苦情もあり、行事を運営する氏子さんたちによる西宮神社開門神事講社が、近くに喫煙所を1か所設け、分煙を約束する『参加心得』への署名を求め、同意しない人には参加を見合わせてもらうことを今回から決められたそうです。

平尾亮講長さんは『神事に参加する意味をいま一度考える機会にしてほしい』と呼びかけているとのこと。

素晴らしいですね。

神社は、清い神様たちをお守りする、
清く綺麗な場所でなければいけません。

本来は日常生活より身体を清め、心身を鎮めた状態で境内へ立ち入るのが正しい参拝作法です。

氏子の方々が仰っておられるように、神事の本意をしっかりと考え重んじて頂ければと思います。

分煙されることは、まずは正しい方向へ一歩前進と言ったところでしょう。

本来は境内に入る前に喫煙するなど言語道断です。

たばこの悪臭を身体にまとわり付かせて神前へ参進するなど、神様や神社境内を穢す不届きな行為です。

以前のブログでも苦言を呈しましたが、伊勢神宮の境内にある『参集殿』の脇にも、『喫煙所』が建てられているという由々しき状態です。

日本たばこ産業からの奉賛の名により神宮へ資金が献上され『喫煙所』が増設されました。

全国におられます神職者さんたちは、お務めになられている神社境内で参拝者に喫煙などさせないで頂ければと思います。

喫煙所がある場合は、直ちに撤去して下さい。

参拝者は、神社境内で喫煙することや、境内に立ち入る前には喫煙などしないで下さい。

そして、神社境内に喫煙所がある神社をお見受けされたときには、神社の神職者さんへ喫煙所を撤去するように優しくお伝え下さい。

西宮神社の氏子さんたちのように、神社や神事の本意を考え、行動して頂ければと思います。

よろしくお願い致します。

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