北極圏
国立環境研究所など15カ国の研究機関の合同研究により、北極圏上空で異常低温に加え温室効果ガスの増加も影響し、観測史上最大規模のオゾン破壊が進んでいることが判明し発表されたようです。
オゾンの少ない空気の塊が東へ移動し、今月後半に中国や日本列島を含む中緯度地域に到達するとも言われているようです。
研究の結果、今冬初めから今月にかけてオゾンの破壊が進行しスカンディナビア半島を含む直径約3000キロの範囲におよび、北極圏のオゾン総量の40%以上が破壊されたということです。
今冬は異常低温と温室効果ガスによる放射平衡と呼ばれる気象現象が相まって、さらに気温が下がったようです。
オゾン層は、紫外線の一部を吸収し地球上の生態系を保護するオゾン濃度の高い大気の層です。
大気中の紫外線量の増加は皮膚がんや白内障、免疫機能低下などの発生率に関係するとされているほか、農作物や海洋生物の成長に悪影響を及ぼす可能性もあると言われております。
世界気象機関(WMO)は、破壊されたオゾン層が移動すれば北極に近い高緯度地域で人体に有害な紫外線が強くなる可能性があると予測し注意を呼び掛けているようです。
南極や北極圏だけではありません。
中国青海省のツァイダム(柴達木)盆地では、30年ぶりに猛烈な砂嵐が発生したようです。
新疆地区上空の強い寒気の影響で、ゴルムド市で強烈な砂嵐が発生し1時間近く吹き荒れ、最小視程10Km、最大風速26.3m/秒と過去30年間で最大の値を記録したようです。
その後、ツァイダム盆地南部の諾木洪と東南部の都蘭県も砂嵐に見舞われ、諾木洪では嵐が3時間続き最大風速20m/秒を記録したようです。
また、先日のミャンマー東部で起こったマグニチュード6.8の地震に引き続き、一昨日にはインドネシア・ジャワ島南部でマグニチュード6.7の地震が発生しております。
昨年、数千万人が家を追われ国土の約3分1が水没したパキスタンでの大洪水のように、今年も世界各地で災害や細菌による感染などが更に勃発するでしょう。
何度もお伝え致しますが、我々の居る地球にも容量があるのです。
限界があるということです。
そして、人間はその限界のある地球に紛れもなく存在しているのです。
人間一人一人が何事においても過剰なことが一番大きな問題なのです。
人間は、過剰に空間を穢し、大気や土地、海を汚し続けているのです。
今まで通りの生き方ではいけないのです。
復興するというのであれば、『地球を復興する』ことです。
日本が世界各国に先んじて、地球を清く綺麗な場所に復興することを実践するべきなのです。
そして世界中へ『地球を復興させる社会作り』を呼びかけることです。
日本という土地は、地球上の他の場所よりも地球を感じやすい場所です。
約1万2千年前に大陸から分離したと言われており、地形は各プレートがせめぎ合い山脈が連なり、四方は海に面し、全般的には海洋性気候のため四季のある温和な場所なのです。
その為、面積の広さに比べれば生息する動植物の種類も豊富であり、本来は外部からの過剰な侵入や影響も受け難い場所なのです。
(だからと言って地球の中で日本人のお役目だ!日本の役割だ!などと日本を特別視することではありません。そのようなことを言うのもまた大袈裟で過剰なのです。)
皆様、経済の活性化と銘打って過剰に大量生産と大量消費を繰り返す行為は過ちなのです。
ローマ帝国をはじめ、過去の文明崩壊の大きな原因は人間の欲による自然破壊と大規模な移動によるものです。
この土地の先人達に学び、この土地に見合った自然の循環と再生に立脚した新しい社会の在り方を構築するべきなのです。
他国と過剰に競争し合う生き方は間違いなのです。
皆様、如何思われますか?
今一度じっくりと地球について考えてみて下さい。