先祖供養について
私達人間は、自分の肉体を自分だけのものだと錯覚して生きていますが、実はそうではありません。
皆さんは体感が無いのでわかりにくいかも知れませんが、この私達の肉体は皆の命と繋がっているのです。
繋がっていると言う事は、私達皆が影響し合って生きていると言う事です。
そして影響を受け合っているのは、実は目に見える存在だけではありません。
目に見えない存在とも繋がっているのです。
要するに、亡くなられた方の思いにも影響を受けているし、影響を与えているのです。
その中でも一番影響を受けているのは御身内です。
成仏していないご先祖様がいらっしゃると、その影響を生涯受け続けるのです。
では成仏するとはどういう事なのでしょう?
成仏するとは生前のその方の思いが清まり、
肉体のある私達に悪影響の無い状態まで清まったと言う事です。
成仏していないと言うのは生前の思いが清まらず、
肉体のある私達に悪影響があるとい言う状態です。
成仏していないご先祖様がいらっしゃるという事は、悪い影響を受け続けるという事です。
(この悪影響は様々な問題を引き起こします。
精神的な疾患、自律神経失調症と言われる様な体調不良、子供の問題、夫婦の問題、男女問題などなど、至る所にこの様な事が影響し原因の一つになっています。)
皆さまはきっと成仏とは、仏教でいう「無」という状態になり、何にも無くなってしまうと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、そうではありません。
私達肉体のある人間にとって、+-0の状態になった = 成仏した
という事です。
(私達にとっての影響が+-0から+になるには亡くなられて、きちんと成仏されてから、個人差はありますが、早い方で3年から5年はかかるでしょう。
亡くなられた方に、直ぐに「私達を守ってね。」とお願いしても無理なのです。
まずは亡くなられた方には成仏して頂く事が先決です。)
ではどの様にしたら成仏して頂けるのでしょう?
私は神さまのお力を借り、色々な方の先祖供養をさせて頂いております。
その中で圧倒的に多いのが、死んでいる事に気が付いていらっしゃらないという事です。
その次に多いのが、死んだ後自分が何処に向かえば良いのかがわからず、御家族の側をウロウロされています。
中には「死んだら墓へ行く。」という様な言い伝えがある地方では、お墓でウロウロされていらっしゃる方もお見受け致します。
まず、亡くなられて直ぐの方には
① 亡くなられた事実を御本人に教えてあげる。(耳元で実際に言葉で伝える。←人目は気にして下さい。)
② 次に成仏して下さる様にお願いする。
(色々な思いはあるかとは思いますが、決して引き止めたりしないで下さい。
亡くなっても生きている時と何ら変わりはないので、成仏をする気になる様に、御家族皆さんでしてあげて下さい。
言い方は生前その方にお話されていた様にお話して頂いて結構です。)
③ お線香を立て、毎日成仏する様に伝える。
(だいたい、何方でも約1年位は成仏する事が出来ませんので、気長にお線香をたて「成仏して下さい。」とお願いして下さい。
四九日や百か日、1回忌などは出来る限り御家族がお揃いになって手を合わせ皆さんでお礼を言ったり、安心して頂ける様な事を伝えたりして、成仏して下さる様にお願いして下さい。)
その他の御先祖様については、
① まず家計図を書く。(自分から三代目上位まで)
② 亡くなられた方の命日を名前の横に書く。(出来ればその家計図を自分の子供や孫にも残しておく。)
③ 一人一人の命日に出来る事ならば御家族が集まり、お線香を上げながら成仏して下さる様にお願いする。(御事情があり御家族が集まれない場合一人でも良い。)
④ お墓参りに行き、お墓をお掃除する。
(水でスポンジなどを使い綺麗に洗い、その後タオルで乾拭きする。
この時も、亡くなられた方がお墓でウロウロされている場合がありますので、成仏して頂けるようお願いして下さい。
お墓参りは1年に一回位、お参りする事が理想。)
この様な事を一人でも多くの方が理解し、実践し続けて下さい。
直ぐにと言うわけには行きませんが、納得して頂いた方から成仏して下さるでしょう。
そして、子供達や孫達にもその様な習慣が受け継がれていたならば、ここまで成仏していない方が増える事は無かったでしょう。
この様な正しい習慣を残しておかれる事は非常に大事であると思います。
私の父は約三年前に亡くなりました。
父は病院で亡くなりました。
強い薬を使い痛みを感じなくしていましたので、最後は意識がほとんどありませんでした。
亡くなった時、死んだ事に気が付いていない事が私にはわかりました。
私は直ぐに、「お父ちゃん、死んだんやで。」と伝えました。
そして、火葬場で再度「死んだんやから成仏せなあかんで。いくら子供や孫の事が心配やから言うてウロウロせんといてや、まずは成仏してや。」と伝えました。
それから毎日お線香を立て、「成仏してや。」と言い続けました。
父は約1年で成仏してくれました。
最近父は私の夢に良く出て来ました。
(私に伝えたい事があっっても、私の周りをウロウロしないよう何度も釘を刺していましたので、夢に出るという手段をとったのでしょう。)
私の家族は、私という存在が生まれた為かなり特殊です。
一般的にはこの様なお願いをされる事はまず無いと思いますが、
父が私に伝えたかった事は「清めてほしい」「進化させてほしい」という事でした。
父は生前、私が余りにも一般の方と違うので、理解してくれようと大変努力をしてくれました。
しかし、私のいう事が理解出来なかったのです。
その事を父は悔やんでいました。
ようやく、今理解してくれるようになったのです。
理解してくれたからこそ、父はその様なお願いを私にしてくれたのです。
自分が清まる事が一番私に役に立つ事だと思ったそうです。
まだ生きている私や孫にマイナスの影響を与えたくは無かったようです。
私はうれしくなり、父を神さまの力をお借りし清め、進化させました。
私達が亡くなり成仏するというのも、私達の意志が必要です。
死んだら自分の意志を無視して、勝手に誰かが迎えに来てくれて成仏するのではありません。
本来ならば、自分よりも先にご自身のご先祖様が成仏しているのが普通です。
しかし、ご先祖様が成仏されていない方々も多数おられ、亡くなった時にご先祖様が成仏する助けをして頂けない状態の方々が多いのです。
ましてや、迎えに来る処か、一緒になってこの世をウロウロしてしまう様な状況です。
成仏するには、自分の意志(成仏するという思い)が重要だという事です。
皆さんが亡くなる時に、子供や孫、残した伴侶の事が心配ならば、まず御自身が成仏し、力になれる所までまずは清まる事が先決であることを認識して頂きたいのです。
成仏し清まることしか、大事な人達を守れないのです。
そして、亡くなって肉体が無くなったとしても、成仏しなければ生前の苦しみや悲しみ、欲望などから解放される事はないのです。
残された私達は亡くなられた方々が成仏して下さる様に先祖供養という物を代々受け継いで下さい。
私達の体に脈々と流れているご先祖様の血を感じ、感謝し供養して下さい。
肉体というものを持ち、名前というものを名乗り生きている以上それが基本です。
先祖供養をすると、様々な問題が解決の方向に進みだします。
隠れていた問題が浮き彫りになる事もあります。
新たに正しい選択をする事が出来るでしょう。
しっかりとご自分と向き合い、より良い人生をお築きになって下さい。
先祖供養は、皆さんの人生を善きものにする第一歩であると皆さんもお気付きになることでしょう。