2006.06.11
ある日、奈良県にある、ある神社に行きました。今から10年ほど前の事です。
その日は朝から雲の多い日で、今にも雨が降りそうな空でした。
その神社に向かう車の中で雨が降ってきました。
「やっぱり」と思いながら(これもよくある事なのですが)、神社に到着しました。
車から降りると雨がやんでいました。(これもよくある事です。)
「よかった」と思い神社の鳥居に向かって歩き、鳥居をくぐると境内一面に霧が出ていました。
すごく不思議な事に、腰の上あたりから上だけに霧が広がっているのです。「こんなのは初めての体験だな、不思議だな」と思いながら、そのまま拝殿に歩いていき手を合わせると、突然聞いた事もない声が聞こえてきました。
あわてて周りを見渡したけれど、誰もいません。
もう一度手を合わせました。
「霧が晴れ、晴れわたります」と聞こえる。
「何なんだ?意味がわからん。」と思いましたが、
その声は私にとっては心当たりのある声でした。
遠い遠い記憶が蘇ってきました。小さい頃からよく聞いていた声?自分以外の自分の体の中から聞こえてくる声。
「誰なんだ?」私はすぐにわかりました。
「神さまだ。」と思った私は一心に祈りました。
「本当の事を教えてください。」
今から思えばとんでもない祈りでした。
この世の真実を本気で知りたいと思っていたのですから。
望めば叶うものです・・・。
それから、知らなかった世界を次々と・・・
知ることになったのでした。
神さまの世界も今は、平和な世界ではありません。(この発言は、きっと皆様を驚かせているのでしょうね。)
人間界が平和でないように。
この世はあの世の写しなのだという事も知りました。
逆にあの世もこの世の写しだとも言えます。
ただ時間という概念が違う為、あの世は良くなる時は一瞬にして良くなります。
そして、時間の経過と共にこの世も良くなります。
そして、この世が良くなればあの世も良くなる。
人間は神と共に存在し、神も人間と共に存在しているのです。
役割として神さまは、人間を助けるために存在しています。
何故なら、私達人間は肉体という枠の中で生きています。
肉体という限界の中で物を考え、物を作り出し、動き、自己実現している存在です。
ただ、人間は自分の中にその肉体を超えたところの存在を求めました。
この世のすべての存在は、進化の方向に向かっています。
それが自然だからです。
進化の方向に向かう為に、人間は人間の肉体を超えた存在、すなわち「神」を求めたのだと思います。
そして、人間の自然の欲求が「神」という存在を創り出したのだと思います。
そして、神と人間は進化の為にお互いに影響し合う関係、協力し合う関係を作ったのではないでしょうか。
特に日本という国は信仰心があるとか無いとか、宗教を信じるか信じないかという事ではなく、暮らしの中に「神さま」が自然に溶け込んでいる、特別な国なのではないかと感じています。