エコロジカルフットプリント
現代人の多くは、生命維持の為にだけでは無く「欲望」を満たす為に、過剰に食べ物を求めます。
多大な土地を確保し、自己の利益を優先し、己の満足感を得る為に自分が中心にいることが出来るスペースを確保しようとします。
この「欲望」を満たし続ける為に、地球上でどれだけの土地と水面があれば足りるのかを、各国毎に保有する面積を表したのが「エコロジカルフットプリント」だそうです。
○氏から聞きました。
例えば、日本なら日本の土地や海域から得た食料だけでは無く、他の国々の土地を使い、日本人の食料の為だけに地球上でどれだけの面積を使用しているかの割合です。
それでは日本人の一人あたり、いったいどの位の土地を地球上で食を満たす為に使用しているのでしょう?
答えは約4.4ヘクタールだそうです。
東京ドームより少し小さい土地だそうです。
では、日本の国土と領海の面積はどの位なのでしょう?
日本人一人あたり、約0.6しか無いらしいです。
この意味がお分かり頂けますか?
例えば、日本のビール会社は、ビールの原材料に必要な大麦の90%以上は、日本以外の国々から得ているのです。
日本人が他国の土地を使い、欲望を満たす為に地球上の資源を搾取し、他国の人々(取り分け南半球の人々)を苦しめているのです。
ご皆様は存知でしょうか?
現在、世界の飢餓人口は約8億5000万人を超えているとのことです。
毎年、約900万人の人間が餓死しているそうです。
美味しい食事を探求することは良いのですが、「それらを過剰に求め競い合うこと」は、決して良い行為ではありません。
寧ろ「鈍い」からこそ、「理」から逸脱し、自然を過剰に搾取し続けている行為に立脚した行いであっても、平気でいることが出来るのです。
まずは「知ること」からでも結構です。
「本当に豊かな食生活とは?」という素朴な問いを、自身に投げ掛けてみて下さい。
食の過剰摂取は、間違いなく心身を鈍らせます。
度が過ぎる行いを改めて、一人一人がほんの少しずつ他を愛し慈しみ、他への気遣いを出来る生き方を当たり前にすることです。
皆様は、どのように思われますか?