質問と回答8
質問8.
人間の欲に関する質問です。
仏教では、人を助けたいとかいう欲も持っては駄目だと聞いたことがあるのですが、そういう欲もほどほどであれば、問題はないのですよね?
人間にはそれぞれ使命というものがあるんでしょうか?
使命という考えも人間が勝手に考え出したものなんでしょうか?
よろしくお願いします。
答え:
「理」を理解できれば、全ての「解」を瞬時に感じ、理解することが出来ます。
清まれば、清まるほどその理解度も比例して増していきます。
ご質問の回答ですが、人間という肉体を持った「個人」が「無」や「空」を目指す過程においては、全てを排除し「無くすこと」が「悪の無い」「煩悩を拭い去った」良い位置(以前より清まった位置)に辿り着く方法だと「仏教」では教えてくれているのです。
大変素晴らしいことだと思います。
そして、その「無」や「空」に辿り着くと「肉体」を維持しながら「個人」では無く「全体」を感じるようになります。
そうすると今度は「全体」を「無」や「空」に近づける行為の正しさを理解出来る様になるのです。
その先は「有」という位置があるのですが、詳しくはまたの機会にお伝えすることにいたしましょう。
「人間それぞれには使命があるのか?」ということに関してですが「それぞれ」というほど「個人」単位で「人」を特別視する表現をすることは、仰る通り、人間の「欲」です。
世間では「お役目」という言葉を多様される方々もおられるようですが、「個人」単位での「お役目」や「使命」は、人間が考えた表現です。
神様は「お役目」などとは仰りません。
敢えて「個人」では無く「人類」に与えられた「役目」や「使命」という表現をするのであれば、その答えは「地球」という「空間」(場所)をより清い状態にすることが役目であり使命です。
それぞれの存在が、その一つの力になることです。
ご理解頂ければ幸いです。