2006.06.26
この日は朝から雨が降っていました。
朝、9時半に東京を出発しました。
行く前から女性の死体が私には見えていました。
きっと女性の神さまがいらして亡くなられているのだなと思っていました。
昔、この神社に実際に行ってお参りさせて頂いた事がありました。それは、私が中学生だっだ時の事です。たった一度、この時に行ったきりでした。
私は、一度行って神様にお会いし、神様との繋がりが出来れば、その後は実際に行かなくても、神様にお会いする事が可能になります。
その後何度か、この神社の神さまには神社に行かずに遠くからご挨拶させて頂きましたが、その時に出てきて頂いた神様は男性のおじいさんでした。
白いひげで、細身の小柄な優しそうな方でした。
あれ?とは思ったのですが、そのような女性の神さまの死体が私には見えていたので、行けばわかる事だとも思いました。
目的地の神社に到着です。
タクシーから降りると、何か妙な感じがするくらいにシーンとしていました。
狐は1匹もいません。
それどころか、気配が何もしないのです。
そして、私の頭がボーっとするような感じがありました。
私は頭がボーっとする事に異常に恐怖を持っています。
何故なら、見るもの聞くもの全て私に掛かっているからです。
私が間違えれば、皆さんにも多大なるご迷惑を掛けることになるからです。
冷静に、間違わず、正確にというのが能力を使うときの私のモットーにするぐらいなのです。
やばいのです、私にとってのボーーッは。
月曜日、雨という事で参拝者は殆どいらっしゃいませんでした。
私達は鳥居をくぐり拝殿の前に行きました。
そして、神さまをお呼びしてはみましたが、やはりシーンとした感じがあり、誰も出て来ては頂けませんでした。
とにかくこの神社は広いのです。
全部廻るのは大変な事なのです。
取り敢えず、何か手掛かりを掴もうと、気になる場所へ行ってみようという事。
まず、拝殿に向かって左側に歩いていった所に祠があり、行って見ましたが、最悪に気持ち悪く、A氏と私は前まで行く事が出来なかったぐらいです。
私は外から覗き込み中を見てみると、大きなカブトムシの幼虫みたいな半透明な生き物がいました。
気持ち悪さのあまり無言になり、そのまま直ぐにそこを去りました。
そして、もう一度拝殿まで戻ると、拝殿の中に何か存在を感じました。
狐がじっと息を潜めて、気配を消している事に気が付きました。
その事をO氏とA氏に伝えると、A氏が「神さまはその狐たちの中にいらっしゃるの?」とおっしゃったので、私も意識を一生懸命集中し見てみましたが、いらっしゃる様子は感じませんでした。
しかし、この神社に着いてから、私の頭は異常にぼーっとし「大丈夫かな?」と不安が過ぎりました。
「神さまは何処にいらっしゃるのかな?」と案内図を眺めましたが、その広さに呆然としてしまいました。
ここは、山全体が神社のようになっているのです。
「私の体力では登れそうにも無いな。」と思いました。
この日の天気は雨、靴はサンダル、傘を差しながらこの山を登るという事は、今の私にとってはかなりの試練です。
拝殿の近くにある、いくつかの祠を見てみる事に致しましたが、どれを見ても気持ち悪く、神さまがいらっしゃる様子は全くありません。
私達の後に残された選択は、この山に登るしかないという事でした。
その山全体の気持ち悪さは、言葉では言い表せない感じがあります。
逃げ場が無い感じが私を追い詰めました。
山を登るという、体力的な苦しさだけではないのです。
じっとしていても、息をする事がしんどいのです。
その空間に居るだけで、動悸がして苦しいのです。
正直めちゃくちゃ不安でした。
この山をぐるりと一周するのですが、山の至る所に「社」があるのです。
それは、後で山から降りてわかった事なのですが、山を登る途中でこの案内図を見た時には、頭が異常にボーっとし、目も霞んでその案内図がまともに見えかったのです。
その時点で、私一人なら絶対に山を降りていました。
しかし、O氏とA氏の「神さまを捜さないといけない」というお気持ちが伝わって来るのと「登るしか道は無いでしょ」という空気を感じ、ホントに今、告白致しますが私泣きそうでした。
今から思えば、きっと狐さん達にやられていたのだと思います。
そして、沢山ある祠を1つずつ見て行くのは不可能だと思い、絞る事にしました。
そのボケ切った頭で案内図を見、××社と××社に絞り込みました。
なぜ、その2つにしたかと言うと、その図を見た時に、私の目には別の社が1つ全く見えなかったのです。